Friday, January 14, 2005

[勝手に中国語講座] 13-外帯と内用



包帯と内服薬の話ではありません。食べ物のことです。お店で「お持ち帰りですか?お店で召し上がりますか?」は台湾ではこう聞かれます。「外帯哪(口へん に那)?内用哪(口へんに那)?」。三年ほど前はどうだったのか覚えていません。中華以外のテイクアウトのお店も少なかったはずです。中華の店ではなんと 言っていたのでしょうか・・・

外帯 [wai4 dai4] と内用 [nei4 yong4] 、こうみると何か絵解きのような感じがします。そしてなんとなく意味が見えてくるようです。漢字のアイコンとしての性格がよくでているようです。

ホテルの裏通りをものの三分ほど歩くと「韓泰美食店」という看板が見えてきます。韓国と泰国(タイ国)の鍋物料理を出してくれます。どちらも油っけが少な い料理なので、滞在の後半はしばしば訪れたものです。仕事を終えてここに入るのは八時過ぎ、客の姿は一人か二人。遅いからです。辛さの程度を聞かれますか ら、「中辣(辛+朿)」 [zhong1 la4] と答えます。中辛です。ここでも「外帯」をしていました。

日式カレーライスというのがメニューにあったので注文したことがあります。甘いでした。店の主人に「日式はこんなに甘くないですよ。子供向けの辛さです ね」というと、「このカレーは日本から直接取り寄せている」というのです。そのパックを持ってきて見せてくれましたが、確かにそうでした。台湾のカレーは 辛くてはいけないのです。売れません。次に注文したとき、私は「中辣(辛+朿)!」といいました。すると唐辛子の真っ赤な粉が一面にふりかけてありまし た。

Thursday, January 13, 2005

[勝手に中国語講座] 12-好命!



昨年台湾で仕事をしていたときのことです。その日の作業の目安もついたので帰り支度を終えて、男気のある人間に「我先走」 [wo3 xian1 zou3] 「先に帰りまーす」と声をかけました。その返事が「好命!」 [ hao3 ming4] でした。くだけた言い回しでは「よござんすねー」なんてところでしょうか。モー帰るんかよ、なんて気分でしょう。この一言に始まって、我々二 人は気分を害するまでいくことになります・・・ 
大 体が彼より私のほうが先に事務所を早く出ていました。まあ私のほうが先に来ているので問題はないはずです。翌日も「好命」といわれます。そしてまた次の日 も。一寸いやな気分になってきました。そこである日のこと、「我好命、所以我先走」 [wo3 hao3 ming4, suo3 yi3 wo3 xian1 zou3] 「アタシャ恵まれているから、先に帰らせてもらいまっせ」とやってしまいました。

彼、「それはないぜ、俺様が兄貴に言うのはいいけど、兄貴、自分から言うのはどーかと思うぜ」と、寂しそうな顔で迫ってきました。まずった、と思ったので すが後の祭り、いつまでも食い下がってきます。自分から言い始めたことなのに、なんて腹の中で思いましたが何とかこの場を収めなければなりません。仕方が ありません、謝りました。お互い気分を悪くして分かれます。

「好命」、この時この言葉は使えるななんて思ったのがいけませんでした。女性にもてているのをみて、その男性に「好命」なんてのもいけますし、玉の輿もそうかもしれません。しかし当たり前ですが言葉はわきまえて使うことですよね。人を簡単に傷つけます。

私が話す中国語は一寸聞いただけでは母国語で話しているように聞こえるそうです。言葉の雰囲気をよくとらえてるのかもしれません(すぐに馬脚が出てしまい ますが)。使えるな、と思った言い回しをいろいろな場面で応用しているのも一因でしょう。時には呆れられるような使い方をすることもあります。しかし流暢 でなくても礼を持って話せるようになりたいものです。反省。